脳の栄養はブドウ糖だけ?糖分でむしろ疲労が増す理由

数年前の『脳』ブームの時には「脳の栄養はブドウ糖だけ」という理由で、糖分をとらないと脳が働かない、という単純すぎる話がありました。

ところが、糖分を摂りすぎることで逆に集中力がなくなったり、疲労感が出たりイライラが起こりやすくなるのです。

「脳のエネルギーはブドウ糖だけ」という言い方だと誤解が生じてしまいます。
体内の脂肪やグリコーゲンが分解されてエネルギー源が生まれる仕組みを無視して、とにかく食べないと脳が動かないという誤解が生まれてしまいました。

もし、食べないと脳が動かないのであれば、原始時代などには、食料が手に入らない期間がわずか1、2日あっただけで、わたしたちは脳が動かず狩りもできず死んでしまうことになります。

実際には、多少食べない時間があっても脳は動きます。

なぜなら体内のグリコーゲンが分解されて、血液中に糖分が放出されるからです。

むしろ急速に糖分を取り過ぎるほうが問題なのです。

血液中の糖分は『血糖値』という数字で表されますが『血糖値』は脳のバッテリーのようなものです。

バッテリーなら、多い方がいいじゃないか、と思うのですが、携帯電話のバッテリーと血糖値の違うところは・・・

携帯電話のバッテリーであれば、一気に充電しても少しずつ充電しても同じですが、脳のバッテリーである血糖値は一気に充電すると、一気になくなってしまいます

一気に血糖値が下がると、緊急事態なのでイライラや不安感や飢餓感が出てきます。

携帯電話は急速充電してもOKなのですが、わたしちの脳は急速充電ではなく、ゆっくり充電したほうが長持ちします。

集中力がほしい、疲れにくい体が欲しい場合、糖分の摂取量自体を減らしたり、お菓子やジュースで『一気に』糖分を摂るのをやめてちょっとずつ糖分を補給するスタイルを意識したほうがよいです。